是が非にでも尖閣を奪取したい中国は、民主党政権を相手にしているときのノリで安倍政権に圧力をかけ、ものの見事に袋小路に入り込んでいる。強かな安倍総理は、中国に対し「対話のドアは開いている」と呼び掛けているが、せっかく両国の外務大臣が揃ったASEAN関連外相会議でも、中国の王毅外相は日本の岸田外相との接触を避けるなど、まるで子供の我が儘のような行動に終始したという。これであわてて譲歩を重ねてきたのが、戦後日本の外交であったのだが、安倍政権ではこれを顧慮することなく、夏には閣僚達が靖国神社への参拝を行う見通しで、中国としてはますます自縄自縛に陥っていくことは目に見えている。しかしここで気を付けなければならないのがオバマ大統領の動向であり、日本の戦後レジーム脱却阻止のため、あえて独裁者と歩調を合わせる可能性は排除できない。これも日本国民の世論がブレなければ何ほどのこともないが、その意味でも、マスメディアの偏向報道には注意を要するだろう。国民の意識に関して言えば、拉致問題解決への後押しでも同じ事が言え、この度、芸能人として津川雅彦氏が拉致問題のポスターに起用された事などにも、ささやかながら「戦後レジーム脱却」効果が見て取れる。何よりも、国民の意識こそが事態を動かすと言う事を指摘させていただきます。
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